ここでは、一般的なメールサーバの構築に便利なオプションを上げてみます。
バックグラウンドモードでの配送を行う。バックグラウンドモードとは、SMTP がメールを受けとるとforkし、親プロセスはすぐ終了、子プロセスがバックグ ラウンドで実際に配送する。ユーザから見ると、メッセージが直ちに送信さ れたように見える。localhostのsendmailを使ってメールを送信する人にとっ て、出ていく回線が細い場合にはこれを付けておくと便利。
(設定方法)
define(`confDELIVERY_MODE',`background')dnl
(設定方法)
define(`confPRIVACY_FLAGS',`goaway')dnl
もし、部分的に許したいような場合には、goawayの他、以下のような文字列が 使えます。複数指定する場合には define(`confPRIVACY_FLAGS',`authwarnings, needexpnhelo')dnl のように「,」 で継いでいきます。
authwarnings | 自分と異なるユーザ名をEnvelope-Fromにしてメールを 送信しようとしたとき、"X-authentication-Warning"ヘッダを付ける |
needexpnhelo | EXPNコマ ンドより前にHELO(ま たは EHLO )がないと受けつけない |
needmailhelo | MAILコマ ンドの前にHELO(ま たは EHLO )がないと受けつけない |
needvrfyhelo | VRFYコマ ンドの前にHELO(ま たは EHLO )がないと受けつけない |
needexpnhelo | EXPNコマ ンドの前にHELO(ま たは EHLO )がないと受けつけない |
noexpn | EXPNコマ ンドを無効にする |
noverb | あらゆるVERBを無効にする |
noetrn | ETRNコマ ンドを無効にする |
novrfy | VRFYコマ ンドを無効にする |
noreceipts | 配送成功時の DSN を返さない |
restrictqrun | sendmail -q を実行できるユーザを限定する |
restrictmailq | mailqコマンドを実行できるユーザを限定する |
restrictexpand | sendmail -bv, sendmail -vが実行できるユーザ を限定する |
nobodyreturn | DSN でbodyを返さない |
goaway | needmailhelo, noexpn, novrfy, noverb, authwarnings が有効になる |
Mimori Yuki <s-v@sendmail.cf>