簡単にいえばセキュリティアナリシスツールです。 nessusと比較して発見 できる脆弱性は少ない(SAINTについては良く知らない)が、ディストリビュー ティド(Distributed)スキャン、つまり複数ホストから単一ホストやネットワー クへのスキャンが出来る点が特徴的で、高負荷時の挙動を確認することができ ます。考えようによっては相当危険なツールともいえましょう(この手のもの はすべてそうですけど)。
ここでは、この原稿を書いている時点(2002-11-9(Sat))の最新版1.43で説明し ます。nsatをインストールする前に、以下のものをインストールしておいてく ださい。
X, Tcl/Tk (Tcl 8.3での動作を確認しています)
NSAT公式ページ からソースをダウンロードし、それを適当なディレクトリで展開します。
s-v@misaki:~/src [109] gzip -cd nsat-1.43.tgz | tar xvf -
すると nsat/ ディレクトリができるので、
s-v@misaki:~/src [110] cd nsat
s-v@misaki:~/src/nsat [111] sh configure
s-v@misaki:~/src/nsat [112] make
s-v@misaki:~/src/nsat [113] make install
とします。これで問題なくコンパイルできる*はず*なのですが、私の環境 (FreeBSD 4.6.2R)ではうまくいかず、src/mod/xp_pcap_iface.c でコンパイル エラーが出てしまいます。 もしその問題が生じるようなら、このファイルの136行目にある「char *」を、 「unsigned char *」に修正し、再度 sh configure からやり直してく ださい。これでインストールできると思います。