nessusd - Nessusセキュリティスキャナのサーバ部分
基本的に、nessus suiteはクライアントとサーバの2つの部分からなる。
サーバについてはここで記述されており、クライアントの詳細については
nessus(1)のmanpageを見よ。オプションで、もし(nessus suiteの一部
である)nessus-librariesパッケージを
暗号レイヤ版のnessus suiteのみを使うことが強く推奨される。
nessusdによってなされた攻撃は、異なる言語で書かれた外部モジュール(ある
いは、望むならプラグイン)によってコードされる。
nessusdはセキュリティスキャナであるから、皆に使わせるのは危険である。
このman pageでは、nessusdを適切に設定する方法を記しているので、悪い目
的に自由に使われ得ない。
ここで、ユーザ名とパスワードを区切るコンマのいずれの側にも、スペースが
あってはならない。先に起動した他のnessusdが既に動いているとき、そのコ
マンドを殺すことができる(しかしプライベートキーが初期に生成されるまで
待つ)。そのエントリが保存されているかどうか照合するために、
今、いくつかのnessusのアプリケーションがusernameというユーザ名、passwd
というパスワードでlogin (nessus(1)を見よ)することが許された。
他の鍵データベースを調べると、ユーザパスワードは公開鍵(El Gamal) に置
き替えられているのがわかるだろう。
ユーザ及びホストの鍵データベースのエントリーは、ホスト、ネットワークの
詳細、ユーザのいずれかに向けられる。ホスト及びネットワークの詳細は、
ユーザ鍵はEmail addressと似た外観であり、
ネットワークのリストであるネットワークの詳細の一般的な形式を使うことで、
特定の一まとめのクライアントネットワークは、みな一緒にユーザ鍵やパスワー
ドが有効にされる。
デフォルトでは、自動的にユーザパスワードが消滅する前に、最大5回のlogin
の失敗が可能である。
ユーザ名は、常に<user-pwd-mod>の引数の一部である。ユーザが既にデータ
ベースに存在する場合、データベースに対するユーザ名がマッチするルールは、
上記 -Kないし --delete-keysオプションのそれと似ていることに注意。
ユーザ名のマッチのルールのため、新しいパスワードを設定したときに一般的
なネットワークスペックがより限定されたものに置換されてしまう、というこ
とが起きるかもしれない。
このファイル中、他のオプションはたいていクライアントによって再定義され
る。
ユーザデータベースは非常に簡単なフォーマットであり、それは、
典型的なnessusd.usersファイルは、
これに加えて、エクスクラメーションマーク(!)をIPアドレスの前につけるこ
とができ、それは "not" を意味する。ルールには3つの源があり、
Jordan Hrycaj <jordan@mjh.teddy-net.com>
は、クライアント−サーバ間の暗号レイヤの作者である。暗号化ライブラリ
(libpeks)については(C) 1998-1999 Jordan Hrycaj である。
そして、数人の他の人々が、親切にもパッチやバグレポートを送ってくれてい
る。彼等に感謝したい。
概要
nessusd [-D] [-c CFG-FILE] [-a BIND] [-p PORT]
nessusd [-v] [-h] [-d]
nessusd [-C] [-L] [-K KEY] [-U USER] [-P USER[,[PWD]]]
あるいは、長いオプションを用いて、
nessusd [--background] [--config-file=CFG-FILE] [--listen=BIND] [--port=PORT]
nessusd [--version] [--help] [--dump-cfg]
nessusd [--change-pass-phrase] [--list-keys] [--list-user-pwd=USER] [--make-user=USER[,[PWD]]]
解説
Nessus Security Scannerは、サーバとクライアントの2つの部分からなるセキュリティ監査ツールである。サーバであるnessusdは攻撃を担当し、クライアントであるnessus(1)はユーザインターフェイスを担当する。
./configure --enable-cipher ...
のように設定したならば、サーバ、クライアント間の通信は暗号レイヤで暗号
化されるだろう。
素早い導入
スーパーユーザであるrootがnessusdサーバを最初に起動するとき、nessusdは、
いくつかのデフォルトを仮定しながら自動的にすべてのセットアップを行うだ
ろう。もし暗号レイヤと共にコンパイルされたなら、最初のユーザのためのワ
ンタイムパスワードを
nessusd --make-user=username,passwd
と指定することが必要となる。
あるいは、同等の短いオプションを用いて、
nessusd -P username,passwd
nessusd --list-keys
として鍵のデータベースを調べてもよい。
あるいは、同等の短いオプションを用いて、
nessusd -L
オプション
鍵管理のオプション
鍵管理のオプションは、他のnessusd が既に動いていても用いることができる。
ユーザ鍵データベースへの変更は、動いているnessusdにも反映される。
nessusdが鍵管理オプションとともに起動された場合には、デーモンとして起
動しない。これらのオプションは、nessusdがスーパーユーザであるrootとし
て起動された場合のみ有効である。
である。
である。
-P username,passwd, --make-user=username,passwd
ユーザusernameのパスワードをpasswdに追加または置きかえる。
-P username,, --make-user=username,
ユーザusernameのパスワードエントリを削除する。オプションの引数はコンマ
で終わることに注意。
<login-failures> &;lt;username> <password>
のようなスペースで区切られたパスワードデータベースのプレーンテキストの
情報を表示させる。ここでは、このオプションの引数はコンマで終わらない。
設定ファイル
デフォルトのnessusd の設定ファイルは /nessus/etc/nessnsd.confである。
これは、
<keyword> = <value>
というような行か、#文字で始まるコメント行から成りたっている。以下はキー
ワードの詳細である:
ユーザデータベース
ユーザデータベースは、nessusdを使うことが許されたユーザのリストを有し
ている。なぜ、1人にだけ許す代わりにユーザのリストを作るのか?この文書
で後ほど定義されるであろうルールファイルで、あなたの会社の中心に
nessusdサーバを立て、あなたのネットワークの一部だけをテストする権利が
あるユーザを追加することができる。例えば、あなたは、R&Dの人にネットワー
クの彼らの部分をテストすることを望み、残りをあなたがテストするかもしれ
ない。あなたはnessusdを、誰もが自分自身のコンピュータのみをテストでき
るように設定できるかもしれない。
user:password [rules]
ここで、
# User foo, with password bar
foo:bar
deny 192.168.1.1/32
accept 192.168.0.0/16
default deny
#
# User oof authentificates using his public key :
#
oof:
deny 192.168.1.1/24
accept 192.168.0.0/16
default deny
ルールセットのフォーマット
ルールは、常に以下の同じフォーマットを持つ:
keyword IP/mask
キーワードはdeny, accept, defaultのいずれかである。
ルールに優先順位があることを知らねばならない:ユーザはその特権を拡張す
ることができず、下げることしかできない(つまり、彼がテストすることを許
可されているホストの組を制限することしかできない)。
ルールセットデータベース
ルールのデータベースはシステム全域のルールであり、全てのユーザに適用さ
れる。その構文は前のセクションで定義されている。例えば:
accept 127.0.0.0/8
deny 192.168.1.1/32
deny !192.168.0.0/16
default deny
こうすると、ユーザがlocalhost、192.168.0.0/16に属するホストのうち
192.168.1.1/32 以外の全てをテストすることが許される。
ルールは、接続時にログインしたユーザのIP addressに置き替えられる、
client_ipという特殊なキーワードを受け付ける。
もし、すべての人に、その人自身のコンピュータをテストすることを許可した
いのなら、可能である:
accept client_ip/32
default deny
参考
nessus(1), nessus-adduser(8),getpass(1),nmap(1)
NESSUSプロジェクトについてのさらなる情報
Nessusプロジェクトについてのさらなる情報が得られる正式な場所は:
http://www.nessus.org (Official site)
http://cvs.nessus.org (Developers site)
著者
Nessusプロジェクトは、Renaud Deraison
<deraison@cvs.nessus.org>
によって始められ、メンテナンスされている。Nessusサーバ、ほとんどの攻撃
モジュールは共に、主としてCopyright (C) 1998-1999 Renaud Deraison であ
る。
もくじ
Translated by Mimori Yuki <mimori@puni.net>