SPAM (Send Phenomenal Amounts of Mail の略ともいわれていますが、実際には "SPAM" という缶詰から出た言葉らしいです。くわしくは Macska さんのページに 書かれています) というのは、頼んでもいない商品やホームページの宣伝、ネズミ講などの案内 がダイレクトメールやメーリングリスト、ネットニュースなどに流されたとき、 その流された記事のことをいいます。ネットワーク上で普通に生きていきたいなら ば、こういうことを絶対にしてはいけませんし、「転送してください」と書かれて いたとしても、転送してはいけません。
では、受けとったときにどうしたらいいでしょうか。かつて某メーリングリスト でその質問がながれた時の私の回答をここに書きますので、参考にしてください。
> 私のMLに"MULTI LEVEL MARKETING"プログラムメールが
> 流れてきてしまいました。
> #非常にショック
MLにですか。私のところには個人的に7、8通これを受けとりましたが、まだ幸 いにしてMLでは(この記事を書いた段階では)見ていません。
> 何とかしたい。
> 誰が流したんだろうと思って、MLの会員のアドレスと、
> "MULTI LEVEL MARKETING"プログラムメールのアドレスを
> 見比べたんですが、なぜか見あたらない。
だいたいそういう連中はしばしば自分のアドレスを隠すなどしている場合があ ります。で、メーリングリストサーバーはしばしば Return-Path や Received といった重要な情報を落してしまうので、犯人確定が困難です。
そのメールはまだ残ってますか?
残っていたら、まず、Sender, X-Authentic-Warning といったヘッダを探して みて下さい。もしそういうヘッダがあれば、そこにメールアドレスが書かれて いるはずで、その人が犯人である可能性が高い、ということになります。どち らもなければ From の人が犯人の可能性がありますが、これは確定できません。
もし、あなたのメーリングリストのサーバーが Received を落さない(消さな い)ならば、何行かあるReceived の一番下を見て下さい。このfromにもし見なれ ない(自分のホストでもMLのホストでもない)マシン名が書かれていたら、 それが発信者のマシンである可能性があります。 #でも今のfmlはreceived を落すので、一番下はMLサーバーのマシン名とかし かかいてないんだよな。
いずれにせよ、犯人がいそうなホストがわかったら、次にそのサイトの責任者 に連絡してみることにします。それは jp domain ですか? だとしたら、 ここ で調べることができます。つまり、もし何か悪いことをした人のいるサイトが moemoe.or.jp だと推測されれば、先のページで moemoe.or.jp と入力 してみればいいわけです。
運用責任者や技術連絡担当者などに意味不明な文字列(HK433JPみたいなもの) が並んでるかと思いますが、そこをクリックしてやるとその人の個人情報 を参照できるようになっています。
これで連絡先がわかったので、「あなたのサイト(プロバイダ)から自分のメー
リングリストにねずみ講の誘いのメールが送られてきて迷惑しているから対策
を求む」旨書き、ヘッダも含めて全文を添付してその担当者に送るようにすれ
ばいいでしょう。
#それでも対応しないプロバイダもあるけど、そういうところは
Macskaさんのページで公表して晒ものにするとかした方がいいかも
補足 (8.22.1997)
最近は特にFromと Return-Path、人によっては Message-ID を偽造する人が増えて
いるようです。もし差出人に文句のメールを出しても、エラーで戻ってきてしまう
だけでしょうから、やめたほうがいいでしょう。
さらに詳しく知りたい人のために
(Macska さんのページ)
警察庁のインターネットネズミ講のページ